この記事はこんな方にお勧めです。
✓輸出 輸入における円安、円高が得なのか損なのか分からない。
✓国際物流(コンテナ船の海上輸送)における円安、円高が得なのか損なのか分からない。
結論から言うと
貿易 円安の場合
一般的に輸出企業は得です。
円高の場合
一般的に輸入企業は損です。
国際物流(コンテナ船の海上輸送)の運賃費用
輸出企業 貿易条件 C&F 円安の場合 損です。
輸入企業 貿易条件 FOB 円安の場合 損です。
理由は最近の為替NEWSをもとに解説していきます。
- 円安が加速、今年最安値を更新
為替相場で円安ドル高が急速に進んでおり、対ドルの円レートは一時145円後半の今年最安値をつけました。昨年春以降、日米金利差の拡大から円安が続いており、昨年10月には一時151円後半と32年ぶりの水準となっていました。その後、財務省によるドル売り円買いの為替介入があり今年はじめは127円まで円高になったもののその後はゆっくりとまた円安にふれていました。
円安が進むことで、輸出企業にとっては収益拡大のチャンスとなるが一方で輸入企業にとってはコスト増になってきます。
また、邦船オペや国内船主の運賃・貸船料収入、売船益はドル建てが基本のため収益向上につながります。
日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社が2023年4―6月期決算会見で発表した円安による24年3月期の経常利益押し上げ効果は240億円規模になりそうだ。各社の通期の為替前提は1ドル=132―136円。14日につけた今年最安値の同145円に比べかなり保守的となっており、中間期にかけさらに円安効果が膨らむ可能性がある。
ソース:海運大手、円安効果、経常益240億円押し上げ。通期 為替前提132―136円|日本海事新聞 電子版 (jmd.co.jp)
1ドル145円後半で推移している為替相場
上記にまとめた結論を最近の為替レートを使用して例を挙げてみます。
貿易 円安の場合
一般的に輸出企業は得です。
→例 契約時の為替 1$=\135 入金時1$=\145
10,000$の商品を海外に販売して10,000$がドルで入金されました。
契約時のレートが\135なので、円換算\135×10,000$=\1,350,000
入金時のレートが円安により\145の場合 円換算\145×10,000$=\1,450,000
となり100,000円の為替益が出ますので一般的に輸出企業は得となり有利になります。
円高の場合
一般的に輸入企業は損です。
上記とは逆に100,000円の差損となります。
国際物流(コンテナ船の海上輸送)の運賃費用
輸出企業 貿易条件 C&F 円安の場合 損です。
輸入企業 貿易条件 FOB 円安の場合 損です。
なぜなら
海上輸送は基本的に$での運賃提示となり円安になると払う費用が増えてしまします。
例:見積時 100$×\135=\13500
円安時 100$×\145=\14500
上記のように運賃費用が上がってしまいます。
御見積の際はご参考にしてください。
また、円安は、自動車輸出業界に大きな後押しになっており、新車、中古車を輸出する動きが活発となっています。
日本車の人気は海外では根強く海外のバイヤーが自動車を多く買っています。円安なので海外バイヤーにとってみれば割安になっている状況です。さらにはコンテナ運賃も下落基調なので、自動車運搬船よりもコンテナに詰めてコンテナ船で輸出する傾向が多いみたいです。
円安とコンテナ運賃の下落のダブルパンチで追い風になっています。
そんな自動車輸出業界ですが、国内主要港近くの自動車を輸出するため一時的に保管するヤードは輸出車の増かでどこもいっぱいで新規の受付を終了しているところばかりです。
実際に最近弊社にも自動車輸出に関するお問い合わせが増えており、
保管するヤードのご紹介や向地別の輸送方法のご提案をさせていただいております。
バンニング方法や通関などで困っている企業様がいらっしゃいましたら一度弊社にご相談ください。
〈まとめ〉
もしお困りの点がありましたら
『国際物流コスト削減のための無料アドバイス』を行っています。
弊社は、東南アジア(中国、台湾、韓国、ベトナム、マレーシア、フィリピン)の海上輸送に強い会社です。
また海外通関~配送、日本通関~配送まで手配が可能ですので弊社にお任せいただけると一貫した輸送が可能です。
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