1ドル159円台——円安が国際物流に与える影響
2026年8月19日現在、1ドル=159.59円という水準が続いています。この円安傾向は、日本から海外へモノを送り出す輸出ビジネスにとって追い風となる一方、海上運賃や燃料費がドル建てで推移するため、フォワーダー(国際貨物輸送の取次業者)や輸出事業者にとってはコスト面での計算が複雑になっています。輸出量が増えても、輸送コストの上昇が利益を圧迫するケースも少なくありません。最新の市況を把握しながら、輸送手段や時期を戦略的に選ぶことが、今まで以上に重要になっています。
中古車輸出市場——中国EV急増が引き起こす海運逼迫
2026年4月の中古車輸出統計でも堅調な輸出数が示されるなど、日本の中古車輸出は引き続き国際市場から高い需要を集めています。しかしその一方で、市場環境には新たなリスクが浮上しています。中国の自動車輸出が2ヶ月連続で100万台を突破し、EVを中心とした大量輸送が海運業界の輸送能力を急速に圧迫しているのです。
WSJや複数の業界メディアが報じたところによると、自動車専用船(RORO船)のチャーター料が前年比で約65%も高騰。船腹不足が深刻化した結果、一部の自動車メーカーはやむを得ずコンテナ輸送へ切り替えを余儀なくされているといいます。韓国でも7月の自動車輸出額が過去最高を記録し、EV・ハイブリッド車がその牽引役となっています。日本の中古車輸出業者にとっても、船腹確保の難しさはもはや他人事ではありません。
こうした状況では、RORO船だけに頼らず、コンテナ輸送を組み合わせた国際複合輸送の活用が現実的な選択肢となっています。輸送ルートや手段を柔軟に切り替えられるフォワーダーとの連携が、今後ますます価値を持つでしょう。
古紙輸出・リサイクルの潮流——国内需要と輸出の両輪
古紙をめぐる動きも活発です。国内では、自治体や教育現場での紙リサイクル意識が高まっており、「雑がみ」の分別回収を推進する自治体や、子どもたちがリサイクルを体験する取り組みが各地で広がっています。古紙再生促進センターが主催する全国小中学生向けコンテストも開催され、リサイクルへの関心は世代を超えて浸透しつつあります。
こうした国内の回収量増加は、古紙輸出の安定的な供給基盤にもつながります。日本の古紙は品質が高く、アジア圏を中心に根強い需要があります。ただし輸出においても、海上運賃の変動や船腹確保の問題は共通の課題です。円安によって輸出採算が改善される面もありますが、タイミングよく船を押さえられるかどうかが収益を左右します。
山王物流の強み——神戸港・沖縄拠点からの国際複合輸送
山王物流株式会社は、神戸港および沖縄を拠点として、中古車輸出・古紙輸出・一般貨物の国際輸送をワンストップでサポートしています。RORO船・コンテナ船の双方に対応した国際複合輸送の手配はもちろん、船腹逼迫が続く現在の市場においても、長年培ったネットワークを活かして最適な輸送ルートをご提案することが可能です。
円安や運賃高騰といった外部環境の変化が激しい時期だからこそ、信頼できるフォワーダーとの早めの相談が重要です。中古車の輸出ロット手配から、古紙の定期輸出スケジューリングまで、お客様のビジネスに合わせた柔軟な対応を心がけています。輸出をご検討の方は、ぜひ一度山王物流へお気軽にお問い合わせください。