1ドル163円台——円安が続く輸出ビジネスの現在地
2026年7月30日時点の為替レートは、1ドル=163.53円。年初から続く円安基調は、日本からの輸出ビジネス全般に大きな追い風となっています。輸出で外貨を稼ぐ事業者にとって、円換算での収益が膨らみやすい局面ですが、一方で輸入コストや燃料費の上昇という側面も見逃せません。物流コストの見直しと収益管理を同時に行う「バランス感覚」が、今の国際物流には求められています。
ホルムズ海峡問題と中古車輸出への影響
2026年7月末、JETRO(日本貿易振興機構)が報告したのは、ホルムズ海峡の封鎖リスクが日本の自動車輸出に与える影響です。中東向けの海上ルートは、日本からの中古車輸出において主要な幹線の一つ。湾岸諸国は日本の中古車にとって根強い需要を持つ市場であるだけに、ルートの安定性は輸出業者にとって死活問題です。
さらに目を引くのが、中国車の台頭です。中国の自動車輸出は2026年6月に月間100万台を初めて突破し、前年同月比で75%増という驚異的な伸びを記録しました。上半期全体でも前年同期比48.3%増(CGTN Japanese)と、グローバル市場での存在感が急速に高まっています。国内販売の落ち込みを海外市場で補う戦略が功を奏しており、日本の中古車輸出業者にとっては競合環境の変化として注視が必要です。
こうした情勢の中でも、日本製中古車は「品質・信頼性・右ハンドル対応」という独自の強みを持ち、アフリカ・東南アジア・中東などの市場で根強い支持を集めています。円安メリットを活かしながら、航路の代替ルート確保や積み替えの柔軟性を持つフォワーダーとの連携が、今後ますます重要になるでしょう。
古紙輸出の現場——回収増も需給は品目で二極化
一方、古紙リサイクルの分野でも注目すべき動きがあります。業界紙「古紙ジャーナル」(2026年7月)によると、段ボール古紙の回収量は増加傾向にある一方、雑誌類は回収・消費ともに低調が続いています。紙媒体の需要減少という構造的な変化が、古紙の品目別需給に明確な格差を生み出しています。
また、街中で増えている「24時間無料の古紙回収ステーション」(TBS NEWS DIGほか)は、自治体や事業者が連携して「雑がみ」の資源化を推進する動きの一環です。可燃ごみとして処分されていた紙資源を輸出向けの古紙として活用する流れは、環境配慮と経済合理性の両立という観点からも今後拡大が見込まれます。
古紙は日本から中国・東南アジア向けに大量に輸出される代表的な資源品目の一つです。円安環境下では輸出採算が改善しやすく、安定した海上輸送ルートと適切なコンテナ手配が収益を左右します。
神戸港を拠点に、山王物流が提供できること
神戸・沖縄を拠点とする山王物流株式会社は、中古車輸出・古紙輸出を含む多様な品目の国際複合輸送に対応しています。神戸港は西日本最大級の国際コンテナ港であり、中東・アジア・アフリカ方面への基幹航路が充実しています。航路の選択肢が広いことは、ホルムズ海峡リスクのような突発的な情勢変化にも柔軟に対応できる強みにつながります。
中古車輸出では、RoRo船(車両専用船)とコンテナ船両方に対応し、ロット規模やお客様のニーズに合わせた最適なプランをご提案しています。古紙輸出については、回収から通関・船積みまでをワンストップでサポートし、煩雑な輸出手続きの負担を軽減します。
為替・国際情勢・需給環境が複雑に絡み合う現在、物流パートナー選びは事業の安定に直結します。輸出に関するご相談は、ぜひ山王物流までお気軽にお問い合わせください。