こんにちは!
ゴタンダです!
本日は、スエズ運河 紅海 コンテナ船への攻撃の影響についてお話します。
攻撃による海上運賃の高騰
イエメンの親イラン武装組織フーシ派による一般商船への攻撃を受け、コンテナ運賃が高騰している。
上海航運交易所(SSE)のデータでは、20フィートコンテナの運賃は一週間で約2000$も急騰している。(アジア発地中海向け航路)
1週間で1000$以上の値上がりは、2009年の運賃とりまとめ以降はじめてとのこと。
フーシ派による攻撃は、昨年12月だけで7隻にもおよび、これにより海運業者はこれまでの紅海を通るルートから南アフリカを回る喜望峰ルートへの変更を余儀なくされている。
喜望峰ルートへ変更となると、スエズ運河を通航するよりも大量の燃料が必要となるほか、輸送日数も+2~3週間長引くこととなる。
赤線:紅海・スエズ運河を通航するルート
黄線:南アフリカを回る喜望峰ルート
また、輸送日数が延びることで船会社が当初組んでいたスケジュールでは、配船が追い付かず本数が少なることによりスペースがタイトになりかねない。
時期的にも中国の旧正月前ということもあり、運賃の上昇圧力が続くとみられている。
■船会社の対応
〇MAERSK:1/2時点で紅海通航の当面停止を決定。→喜望峰ルート
12月下旬時点では紅海・スエズ運河の早期航行を模索していたが、12/31に紅海を航行中のMAERSK保有船が小型船4隻から攻撃を受けたため航行停止を発表。
〇MSC:昨年12月中旬以降紅海通航を見合わせ。→喜望峰ルート
MSCも12月中旬ごろに紅海を航行していた保有船がフーシ派によるミサイル攻撃を受け航行停止を発表している。
〇ハパッグロイド:12月中旬ごろから紅海の通航を見合わせ。→喜望峰ルート
〇CMA CGM : 12月中旬ごろから紅海の通航を見合わせ。→喜望峰ルート
〇ONE:12月20日時点で紅海の通航を停止。→喜望峰ルートへ変更を検討
現時点ではまだ特に発表なし
■今後の対応
紅海で立て続けに起こる一般商船への攻撃に対応するため、米国主導の多国籍軍は発足し、商船攻撃へ対応している。MAERSK船が年末に襲撃された際には、4隻中3隻を沈没させた。また、1/11には紅海での商船攻撃の報復措置として米英両軍がフーシ派の拠点を空爆した。しかしながら現時点では、まだ見通せない状況になっている。
■山王物流ができること
紅海は最重要航路であり、海上貿易の約14%を担っています。
その航路を通航できないとなると物流にも様々な問題が出てきます。
しかしながら物流をストップするわけにはいきません。
いまできる最善のご提案をさせて頂きます。
欧州向け、欧州からの輸出入についてもご案内可能です。
お困りごとがあればお気軽にお問い合わせください。